40年前の複雑骨折の手術方法

幼稚園の年長さん、6歳になったばかりのある日。

ぼくは幼稚園のお休み時間に跳び箱の上ででんぐり返しする台上前転を敢行し、マットのない床の上に手から落下した。

骨が細く非力なぼくの肘は、その衝撃に耐えることができず、関節と反対の方向に腕が曲がった。

一瞬理解ができない。さっかまで曲げていた方向とは逆になっている腕をボクは元に戻すことができず、ぼーっと数秒眺めてから、近くの机で事務仕事をしていた担任の先生に事態を伝えたのだ。

悲鳴に近い声を上げる先生。その声で事の重大さを理解し泣き出すボク。

救急車を呼ぶよりも、近所の接骨院に診てもらうべきだと判断した先生は、ボクを背中におぶって接骨院まで走ってくれた。

1シーンだけは覚えている。大丈夫だからね、と全然大丈夫ではない状況を安心させたい先生の思いの言葉を今でも覚えているのだ。

接骨院に着くなり先生に言われたことは、これはうちではどうにもなりません。大学病院に行くなどしてください。

その後ボクは大学病院に搬送される。複雑骨折。複数に砕けた骨折なのだった。神経のせいなのか麻酔を使わずに手術をしないと大きな傷が残る。

男のボクからすれば何10センチの傷が残ろうがそれで構わないが、母親はキズを残さない方法を選んだ。

細い箸のようなもの2本を使い、ぐるぐる巻きにしたボクの骨をつなぐ先生。泣き叫ぶボク。手術中の光景を40年経っても忘れていない。

大人でも泣く手術なのだそうだ。

さて、今の時代にこの方法はあるのだろうか。さすがに最新の医学でこの手術はないと思うが。相席居酒屋 名古屋

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